スウェーデンの食−ノルランドの味


ノルランド(Norrland、"北の地"と言う意味)には、スウェーデン中南部にはない独特の「文化」があります。ノルランドは中南部よりずっと遅れて植民が始まり、スウェーデン人の植民以前には、サーメ人くらいしか住んでいませんでした。

サーメ人と隣国フィンランドからの移民、そしてスウェーデン人が微妙に「ブレンド」され、彼らの文化も同時に「ブレンド」されたためにプロパー・スウェーデンとは違う雰囲気がここにはあります。

「食」一つをとっても、それが分かります。スウェーデン中南部では味わえない「食文化」を少しずつ紹介できたらと思っています。


キルナの「秋の市」で買ったもの。スヴァットヴィンベール(svartvinbär、黒すぐり)とブローベール(blåbär、ブルーベリー)味のヴァルムサフト(varmsaft、お湯で割って飲むジュース)、トゥンブルード(tunnbrö、薄焼きパン)、そしてフォレッル(forell)の薫製。

ヴァルムサフトは寒い時の「お共」。体が温まりますよぉ〜。1対4(お湯)の割合でお湯で割って飲みますが、濃さはもちろん個人の好み次第です。
この「柔らかい」トゥンブルードは、サーメ人のレシピによるもので「市」の時にしか手に入りません。「腰」があって温かいうちはバターを塗って食べるだけ。冷めてもとても美味しいパンです。
さて、フォレッルですが、日本語で何というか知りません。大きさは「鮎」大、淡水に棲む魚です。小骨が多いですが薫製にしたものはなかなか美味しいです。

〔参考〕 スウェーデンの主要な魚類(食用も含む)


食べかけのもので、すみません。これはまさにノルランドだけのもの。ピーテパルト(pitepalt)と言い、最初にピテオ(Piteå)で作られた「すいとん」に似た(ただし、これは小麦粉とじゃがいもを混ぜたもの)、豚肉(ベーコン)を包んだ「だんご」とでも言いましょうか・・・

食べ方は2つあって、(1)丸ごとを沸騰したお湯で温めたあと、バターとリンゴンジャムを添えて食べる、もしくは(2)1cm大のサイコロ状にカットして、バターで炒め、リンゴンジャムを添えて食べる、と言うものです。

パルトと言うと普通はブロードパルト(blodpalt、小麦粉・じゃがいもの混ぜ合わせを豚の血で固めたもの)のことを指すようですが、私はそっちのパルトはまだ試す気になったことがありません。

ところで、スウェーデン中南部には、クロップカーカ(kroppkaka)と呼ばれるものがありますが、ピーテパルトと基本的に同じもの。ただし、ピーテパルトの方が一回り大きく白っぽいです。


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